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旧友・小高芳太朗(LUNKHEAD)とAcross the meeting!

[2010/03/05]

第2回目は磯谷氏の旧友である、LUNKHEADの小高芳太朗 (Vo./Gu.)をゲストにお迎えしました! 実は5年ほど前からの仲だという2人。同じギターを使っていたり、同じライヴハウスでライヴをやったりな ど、何かと共通点が多い2人だが、今回は改めて、出会いからギターのことなど熱く(?)語り合って頂きました。プライベートのように、ラフに語り合う2人 をお楽しみください。


―― まず、2人の出会いから教えてください。

小高「よく覚えてますよ」
磯谷「覚えてるね。共通の友人がいて、その人が永福町に住んでたんですよ。僕は上京したばかりで」
小高「俺は練馬に住んでた時かな」
磯谷「その友人が、お酒を飲むからこれから家に来ないかって誘ってくれて」
小高「俺も誘われて、行ったら(磯谷が)いた」
磯谷「小高君、ジャージだったよね(笑)。お互い、ひどい格好してた。俺はリハ後だったから、楽器を持ってたな」
小高「次の日、すごい遠い所でライヴだって言ってなかった?」
磯谷「熊谷かな」
小高「郡山じゃなかったっけ?」
磯谷「そうだっけ? この日、朝まで飲んだんだよね」

―― 朝まで飲んで、そのままライヴだったの?

磯谷「そうそう。事務所の集合時間にちょっと遅刻してしまって、叱られた(笑)」
小高「あの日すごい飲んだよね。だって、3人で鍛高譚を3本空けたからね(笑)」
磯谷「2回くらい買い出しに行ったよね!」
小高「(酒が)無くなる度に、買いに行くぞーって(笑)」

―― すごい飲んだんだね(笑)。

小高「俺ね、あんまり知らん人とすぐ仲良くなれないタイプなんだけど、なぜかすごい意気投合してね。すごい面白かったよ」

―― それは、いくつぐらいの時なの?

磯谷「5~6年くらい前かな?」
小高「いや、もっと前だよ!」
磯谷「……5~6年じゃない? だって、(大学)卒業してたもん」
小高「俺、デビューしとった?」
磯谷「ん~。クアトロでライヴをやった頃じゃないかな」
小高「あっ、『地図』を出したくらいだ! じゃあ5年くらい前だね」
磯谷「それから、よく小高君ん家に飲みに行ったりしたな。ライヴも観に来てくれるしね」
小高「そうだね」
磯谷「たまに観に来てくれるのが嬉しくてね」

―― 対バンはしたことあるの?

磯谷「ない!」
小高「ないね」
磯谷「でも共通点はあって。下北沢GARAGEで(ライヴを)やってたのね。僕はランクよりもちょっと遅れてGARAGEでやり始めたの。僕らの時は、FoZZtoneとか鶴が同年代で、歳も同じなんだよね」
小高「あぁ、FoZZtoneも鶴も出だしたの俺らより後だ」
磯谷「だよね。GARAGEの年末にある、沢山アーティストが出るようなイベントで一緒に出たことはあるんだろうけど、対バンっていうのはないね」
小高「……いやっ、あるよ! あるあるある! 大晦日のクアトロ!(※VINTAGE ROCKとDISK GARAGEが開催する年末恒例のカウントダウンイベント「VINTAGE × DI:GA」)」
磯谷「あぁ!! 3年くらい前か。懐かしい!」
小高「対バンっていうちゃんとした形でやったのは、それくらいかな」
磯谷「そうだ、そうだ。やりました!」

―― じゃあ、その1回だけっていうことになるのかな?

磯谷「そうだね」
小高「1回だけだね」
磯谷「ランクはステージがどんどん大きくなってるじゃない。出会った時からでかかったけど。だけど、やるとしたら下北沢CLUB Queとか、馴染みの所でやりたいね」
小高「いいね。Queでやりたいね」

―― 言われてみれば、対バンしてるっていうイメージはないかも。

小高「対バンしたいっていうのは言ってるんだけどね。誰かのイベントで、“いいバンドいない?”って聞かれたら、monokuroって答えてるよ」
磯谷「もっと言って!(笑)」

―― 前に、磯谷君が嬉しそうに小高君が『CLASSIC』をすごい褒めてくれたんだって言ってたよ。

磯谷「小高君、前から褒めてくれるよね」
小高「最初に貰ったやつを聴いて」
磯谷「初期の音源ね」
小高「それを聴いた時に、めちゃめちゃカッコ良いと思って。だから普通に聴いてたし、機材車で流して皆に聴かせてた」

―― そうなんだ。それは嬉しいね。

磯谷「うん、嬉しかったね。褒めてもらえるって良いね(一同笑)」
小高「褒めるんじゃなくて、普通に好きだよ。ギター上手いしね」

―― 磯谷君はランクを聴くの?

磯谷「聴くよ。インディーの頃の曲とかね、リアルタイムで聴いてたね。(CDが)出たら買ってた」
小高「出会う1年くらい前だよね」
磯谷「そうだね。歌詞とか、勉強になるよね」

―― 2人の書く歌詞って全然違うよね。

小高「違うね」
磯谷「対照的かもね」
小高「磯谷君の歌詞読んでても、意味がわからないもん」
磯谷「あはははは! いやぁ、ラブソングばっかり書いてますよ」

―― 磯谷君の書くラブソングって、よくあるラブソングって感じじゃないよね。

磯谷「そうだね。屁理屈ばっかりなんだよ、たぶん。こうなりたいんだーとか、このままじゃダメなんだよってことばっかり書いてるかも(笑)。基本的にそういう人間だよね。どちらかというと、言葉もそうなんだけど、人柄が出るというかさ」
小高「俺は露骨にラブだな、最近」
磯谷「ノンフィクション?」
小高「ノンフィクションだね。子供の歌ばっかり」
磯谷「『V0X』聴いたよ。最近ちゃんと聴いてなかったんだよ。 最後にちゃんと聴いたのが、Nirvanaの「All Apologies」をカヴァーでやってて。その音に感動したんだよ。ロックバンドの音というかね。今まではランクのサウンドから表れているのが、ロック というよりは小高君のハーモニーが強かったんだけど、この人たちこんなハードな音出すんだって知ってね。そのイメージに近くなった」
小高「ホント。ギターがうるさいからかな」
磯谷「ギターがうるさいの、良いよね。そういえば、去年の5月に小高君と同じジャズマスターにしたんだよ」
小高「うん、知ってるよ」
磯谷「あれ、よく見たらメキシコだった(笑)」

小高「メキシコ製だったってこと?」
磯谷「そうそう(笑)」
小高「すごいじゃん(笑)」
磯谷「メキシコってだけで何かオルタナだよね」
小高「そうなの?」
磯谷「JAPANでもなければUSAでもないから(笑)」
小高「木がよく乾いてそうじゃん(笑)」
磯谷「あははは。よくわからないんだけどね、メキシコって書いてあった」
小高「へぇ。それ、調べた?」
磯谷「調べた。USAの木材と同じだった。良く言うと、敗者復活で勝ち上がってきたギター(笑)」
小高「木材の隅っこの部分を使ってるってこと?」
磯谷「たぶん、検品の時にはじかれたんじゃないかな。USAにはなれん、みたいな(笑)」
小高「ずっとジャズマスターなの? ミュージックマスターはどうしたの?」
磯谷「今使ってない」
小高「これからどうするの?」
磯谷「当分ジャズマスターでいくね。いらないのがあったらちょうだい(笑)」
小高「俺、盗まれたからね」

―― そういえば、そうだったね。結局見つかったの?

小高「盗まれたままだね」

―― サブのギターが盗まれたんだよね。

磯谷「そうなの?! 昔から使ってたやつだよね?」
小高「まぁでもね、メインじゃなくて良かったけど」
磯谷「えー! 俺、メイン盗まれたらバンド辞めるかもしれない!  Sonic YouthとかRadioheadは機材車ごと盗まれてるからね。それで皆のモチベーションが下がって音楽を辞めようと思った時に、Sonic YouthもRadioheadも革命的なアルバムを作ったんだよ。それはカッコ良いと思うんだけど、メインが盗まれたら、俺は辞めるわ。ポジティブに考 えられないよ」
小高「ART-SCHOOLだって機材車ごと盗まれてるよ。しかも、櫻井さんの車で盗まれたからね」
磯谷「マジ?!」
小高「後日、車は発見されたみたいだけど」
磯谷「中身はないんだ……。怖いね。ショックだな。最近さ、機材の盗難とか多いよね。うちはまだないな」
小高「壮が1回ある。同じように、搬出中にエフェクターが丸ごと消えたことがある」
磯谷「うわぁ」

―― それはいつ頃?

小高「けっこう前。5年くらい前だよ」
磯谷「いやぁ~きついね」
小高「次の日GARAGEでライヴだったの。で、色んな人に借りたんだけど、(壮が)持ってるものよりも良いのがきちゃったんだよね(一同笑)」
磯谷「そういえば、小高君とジャズマスターの出会いは、NUMBER GIRLの田渕ひさ子さんだよね?」
小高「そうだよ」
磯谷「ジャズマスターを使ってると絶対聞かれるんだよね。“Sonic Youthが好きなんですか?”とか、“NUMBER GIRLが好きなんですか?”とか。小高君も自分のモデル作っちゃえば?(笑)」
小高「いやぁ~どうだろうね」
磯谷「俺はすっごい作りたいんだけど、フェンダーで買ったやつを作りたいだけで、形も同じだし、色もフェンダーで出てるし。だからモデルを作るほどでもないというか(笑)。小高モデル、ジャズマスターで作ったら?」

―― それ、いいね!

小高「同じようなレリックして?(笑)」
磯谷「うん、レリックしたりさ。例えば、トーンはダミーなんです、みたいな(笑)」
小高「フロントのプリは切ってるよ、俺」
磯谷「じゃあ切ったやつ出せばいいじゃん」
小高「最初にちゃんと作っといて、最後に切る(笑)」
磯谷「一応、半田のあとがあるみたいなね(笑)。良いじゃん、小高モデル出そうよ! 山野楽器さんにお願いして」
小高「売れねーだろう……」
磯谷「5本くらい売れれば、元取れるんじゃない?(笑)」

―― 5本で元が取れるってことは、1本いくらするの?

磯谷「50万くらいかな」

―― えっ?!

小高「誰も買わないよ(笑)。あっちなみに、ヘッドの裏にひさ子ちゃんのサインが入ってるから」
磯谷「それも入れよう!(一同笑)」
小高「でもそれって、誰が書くんだろうね。どうやって模写するんだろう」
磯谷「コピーするしかないね。でもね、小高君はジャズマスターのキャラクターだから、フェルナンデスでジャズマスターだそうよ(笑)」
小高「あはははは! フェルナンデス良いね。それこそ、うちが世話になってるローディに作ってもらえるよ。フェルナンデスでギター作れるから。壮のサブギターは、フェルナンデスの卒業制作で作ったギターだからね」

磯谷「そうなんだ!」
小高「うん。……まぁ、でもやっぱ俺いらないかな(笑)」
磯谷「実際ね、いらないんだよ。いらないんだけど、やっぱね、小 高ブランドって良いよ。ありだよ。最近ね、オーダーメイドでギターを作ってるっていうギタリストが多くて。ベーシストもそうなんだけど。それがカッコ良い なって。別にそれを売りにするわけじゃないんだけど、自分もそういうのをやってみたいって 思うんだよね。まぁ、売ってるので充分だけど(笑)。矛盾してるけどね」
小高「自分の好きなようにしたいっていうのはあるけどね。壮が1回、セミオーダーでストラトを作ったよ。ストラトなのに、ネックの形がレスポールなの。木も選べるんだよね」
磯谷「あぁいうのって、30~40万円するんでしょ?」
小高「そんなにしたっけなぁ」
磯谷「ランクヘッドのフロント3人はすごいね」
小高「でもライヴで使ってるのは、悟のが一番高いと思う。SUGIっていう日本のメーカーなんだけど。(悟は)もともと、超アクティブベース派だったの」
磯谷「うん。ミュージックマンのイメージがあるもん」
小高「電池入りをアクティブって言うんだけど。電池入りの方が、 イケイケの音だからうるさいの。要は音が目立つんだよね。だから、悟のうねる弾き方でアクティブだとすごいうるさい。昔はずっとアクティブだったけど、皆 から“お願いだから、パッシブ(電池無し)ベースにしろよ”って言われて」
磯谷「それ、面白いね(笑)」
小高「それで買ってきたのが、フェンダーのジャズベだったんだけど、今度は電池2個入りになってた(一同笑)」
磯谷「あははははは!」
小高「“また、アクティブかよ! しかも電池、倍かよ!”みたいな(笑)」
磯谷「電池2個入りのアクティブなんてあるんだ」
小高「だから(音が)バッキバキで。今だにそれはサブなんだけど、30万したんだよ」
磯谷「皆すごいね」
小高「俺ら最初の頃根岸さんにプロデュースしてもらってたんだけど、その根岸さんのベースがオールドだったんだよ。それから急にパッシブに目覚めて。尖ったところがない、みたいな。で、一転して65年製のジャズベを買ったんだけど、100万円して」

―― 100万円?! 高い……。

小高「高い買い物をすると、本人じゃなくて周りのテンションが上がるんだよ。なぜか本人のテンションは低い(笑)」
磯谷「気持ちはわからなくもないけどね(笑)」
小高「リハ終わりに飯食いに行こうぜってなったんだけど、“俺金ないけん、帰るわ”って帰ってって。家で通帳見ながら涙が出たって言ってた(笑)」

―― すごいなぁ。

小高「でも、やっぱりそのジャズベはすごい良くて。レコーディングで他の楽器で弾いても、やっぱりこっちの方がいいなってなって、結局そっちになっちゃう」
磯谷「いいよね、そういうのが1本あると」
小高「うん。あいつ、65年製のプレベも持ってるんだよね」

―― どれも高いね。

小高「ジャズベとプレベがあるから、もう充分なんだよね。で、ライヴはSUGIでやって」
磯谷「それはSUGIっていうモデルなの?」
小高「もともとフェンダーのクラフトだった人が独立したブランドで。確か杉本さんっていうんだよね」
磯谷「なんか、SUGIZOさんみたいだね(笑)」
小高「俺、SUGIZOさんのアンプを借りたことがあるよ」
磯谷「マジー?!」

―― 何で借りたの?

小高「何だっけなぁ……『孵化』か『FORCE』の時だと思う。SUGIZOさんは、ライヴも観に来てくれるんだよ。気に入ってくれてて」

―― ランクって、ヴィジュアル系のバンドマンに好かれるよね!

小高「そうだね。S.O.A.Pが 武道館(※S.O.A.P主催「第7回TOKYO BUBBLE FESTiVAL SUPERSUMMER JUMBO BUBBLE FESTiVAL」)に呼んでくれたのだって、kenさんが「白い声」を聴いて気に入ってくれて。“この音は革命だ!”って色んな媒体で言ってくれたんだ けど、俺がレコーディングで使ったエフェクターってkenモデルなんだよね(笑)」

―― あははははは!

小高「kenモデルの“LOVE DRIVER”っていうやつで
磯谷「ピンクのやつ?」
小高「そうそう。ラメラメの」
磯谷「何で買ったの?」
小高「店中のエフェクターを試して、それが一番音が良かったの。壮と2人で、あーでもないこーでもないって言ってたら最後に出てきて。音は良いし、値段も高くなくて。お店の人が言ってたんだけど、ブルースをやってるおじさんとかも買ってくみたいだよ」
磯谷「そうなんだ。今も持ってるの?」
小高「持ってるよ。でも半田がとれちゃったから音は出ないけど、つければ出ると思う。それが調子悪くなっちゃって近い音を探して、今はヒューマンギアのフィーネを使ってる」

磯谷「それ、長く使ってるよね?」
小高「長いね」
磯谷「あれだけで充分って言ってたもんね」
小高「5年くらい使ってるかな」
磯谷「俺もね、高いのを使うようにしてる」
小高「でも、今メインで使ってるのはブルース・ドライバーなんだけどね」

―― ……じゃあそろそろ。お時間なので。

磯谷「もう?!」
小高「何の話したんだっけ(笑)」
磯谷「僕らの出会いの話だね」

―― あとは、やっぱり主にギターの話だったね。

小高「ジャズマスターだ!」
磯谷「ジャズマスターの撮影もすれば良かったね」
小高「あー、持ってくれば良かった」
磯谷「今度はジャズマスターも一緒に撮影しよう」


<対談後の感想>

■磯谷直史:次は機材の撮影もしたいなー。楽しい時間をありがとう御座いました。

■小高芳太朗:こんどは飲みながらやりたいですね。で、テーマをジャズマスター縛りにしたい。


<編集後記>

旧友同士ということもあり、リラックスした状態で話ができ、とても楽しそうな2人でした。 終始じゃれあう2人にどうしようかと思いましたが……(笑)、磯谷氏がしたかったというギターの話を存分にできたので、良かったのではないかと思います。 終わりだって言ってるのに、話を続けるくらい盛り上がっていましたからね(苦笑)。そして、ユーザーへのプレゼント用に小高氏が色紙に似顔絵を書いてくれ ました。皆さん、誰だかわかりますか?
……そうです、磯谷氏です。似てますね(笑)。さすが小高画伯!

さて、いよいよ来月は第3回目を迎えます。
どんな人が対談相手なのか、乞うご期待!

構成・文 : 天明美里
撮影 : 平間喬


リリース情報


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『AND』

前作「CLASSIC」から約1年半ぶりのフルアルバム全11曲収録、渾身のフルアルバムついに完成!

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オフィシャルサイト


<撮影協力>

鉄板鍋「一蓮」

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