[2011/11/16]
9月にニューアルバム『DocumentaLy』をリリースしたサカナクション。10月01日(土)新潟LOTSを皮切りにスタートしたツアーも11月11日(金)京都KBSホールをもって無事終了した。単独公演としては最大規模となる幕張メッセの模様をレポート!
フロアの様子がバックスクリーンに映し出され、ブクブクと水泡がはじける映像と重なり、まるで大きな水族館にいるかのような感覚に陥る。
そんな中、ライブは「RL」で幕開ける。「サカナクリウム ドキュメンタリー、用意はいいかー!?」と山口一郎(Vo&Gt)が観客に呼びかけると「モノクロトウキョー」の小気味いいリズムに乗せて高まっていく熱気。「セントレイ」の躍動するイントロに跳ね、続いて「アドベンチャー」と立て続けに放たれるキラーチューンの連投に一気に急上昇するヴォルテージ。
「今日はお越しくださいましてありがとうございます。すごい人! 後ろも聞こえてる? 『DocumentaLy』を出して全国大会……いや全国ツアーをしてて(笑)」とハニカミながら話す山口。「仮面の街」「Klee」「アンタレスと針」「years」と最新アルバムから中心に放たれる楽曲と圧倒的な照明、演出、演奏にステージに釘付けになるオーディエンス。レーザーの光が会場を包み、曲の世界観を一層深めていた。バックスクリーンに液体のようなものが垂らされる様子が映し出されると「流線」の幻想的な世界へ。スクリーンに映し出されたオイルアートが漂うように姿を変えていく、その様子は楽曲と相まって宇宙に吸い込まれるよう。ピアノの旋律から「エンドレス」へ放たれる。観客もステージに全神経を集中させ耳を傾ける。そして「『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』」のイントロが流れるとハンドクラップがフロアを包む。そこになんとMVにも登場している5体の山口一郎人形が登場! このまさかの展開に2万人の観衆も驚きの声があがった。踊りだす山口人形に歓声があがる! 続く「ホーリーダンス」のサビでの爆発力と星が降ってくるようなニンジャーライトと呼ばれるバックの照明も美しい。このライトは音楽コンサートへの導入は世界初で、天井から吊るされた灯体そのものがコンピューター制御され、踊るように動く特殊な照明である。楽曲と同調し、ステージを一層華やかに彩ってくれた。
そして突如ステージを大量のスモークが包み込み、そこに照明が当てられると浮かび上がったのは横一列に並んだ5人!!
メガネ+ヘッドフォンを装着し、レーザー光線が降り注ぐ中、「DocumentaRy」をプレイ。これには問答無用のダンスフロア化。そのまま音を止めることなく5人は所定の位置に戻り「ルーキー」へ。「幕張メッセーー!!」と山口が叫ぶと応えるように跳ねるオーディエンス。虹のような光に包まれると「アイデンティティ」へとなだれ込む! 観客の♪ラーラーラーの大合唱が祭りを連想させるサウンドと同調して更なる領域へと連れてってくれた。
「アルバムの最後の曲やります。今日はどうもありがとうございました」と奏でられたのは「ドキュメント」。優しく語りかけるような歌いだしから曲の世界へ引き込んでいき穏やかな気持ちにしてくれた。
アンコールを求める拍手に導かれ再びステージに姿を現してくれた5人。「ネイティブダンサー」が鳴らされると、2万人のハンドクラップがフロアを満たしていた。バックスクリーンにフロアの様子が映し出され、改めて見ると幕張メッセを埋め尽くす2万人はすごい人!「僕らはミュージシャンだけど、みんなが会社に行くのと学校行くのと変わらない。いつかここで2デイズとか出来るように諦めないでがんばります。正直やりたくないこともあるけどそこをバランスとって好きなことを見つけていくのが今のサカナクションなんで」と語り、「三日月サンセット」へとつなげた。
ダブルアンコールでは「僕ら5人だけどこのライブにはすごくたくさんの人が関わってくれていて、みんなのドキュメンタリーと僕らが作ったドキュメンタリーが化学反応すればいいなと思う。僕らは変わってしまうかもしれないし、このままかもしれないけど音楽は届けていく」と今の想いを語ってくれた。ライブのラストを飾るのは「目が明く藍色」。バックに今までのツアーの写真が流れる。写真をスライドショー形式で流すのではなく、iPadのような端末で写真をみている様子に今、この時代を感じる。歌いきった後の山口の満面の笑みが心に焼きついた。正々堂々と音楽と向き合い、『DocumentaLy』という大作を完成させ、2万人の観衆をこんなにも笑顔へ導く今のサカナクションには清々しさを感じる。
メンバーが去ったステージのバックスクリーンには
“Thank you all audience”、そして“To Be Continued to your documentary…”の文字。
それぞれのドキュメンタリーへ続いていくのだ。
セットリスト
01. RL
02. モノクロトウキョー
03. セントレイ
04. アドベンチャー
05. 仮面の街
06. Klee
07. アンタレスと針
08. years
09. 流線
10. エンドレス
11. 『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』
12. ホーリーダンス
13. DocumentaRy
14. ルーキー
15. アルクアラウンド
16. アイデンティティ
17. ドキュメント
en1
18. ネイティブダンサー
19. 三日月サンセット
en2
20. 目が明く藍色
撮影:石阪大輔(Hatos)
文:編集部
(オフィシャルサイト)
http://sakanaction.jp/main.html
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