[2009/01/22]
“GOOD MELODY + DYNAMISM = Melodizm”をコンセプトに、いわゆる“歌モノ”というくくりじゃない、グッドメロディーを生み出すことにアイデンティティーを捧げる新世代バンド 11組を集めた、コンピレーションアルバム『Melodizm』が2月4日に発売された。その発売を目前に控えた1月15日、ここ新宿で、その豪華な顔ぶれが一挙に勢ぞろいした!
平日の寒空の下、開演に向けて新宿LOFTに少しずつ人が集まりだした。出演バンドは URCHIN FARM、LACCO TOWER、chickenrace、DOOKIE FESTA、UNDER LIFE、back number、chaqq、Lead-off Hitter、JANGA69、Feeの総勢10バンド! みんな活躍しているバンドたちだが、今回は“グッドメロディー”の輪を広げるべく、このイベントに集結した! この日は通常のライブを行うLIVE STAGEと、アコースティックライブを行うBAR STAGEに分かれ、各5バンドが交互に会場を沸かせた。
・chaqq(BAR STAGE)
BAR STAGEにトップバッターで登場したのは、大阪からやってきたchaqqだった。暗がりの中、柔らかいライトで照らし出されるステージ。そして、ゆっくりと曲が始まる。1曲目の『ここにある色』が始まると、ファンは星(Vo.)の綺麗な歌声にどんどんと吸い込まれていく。「よかったら、手拍子お願いします!」と明るく呼びかける星。それに応え、ファンはやさしい手拍子を贈る。アコースティックならではの、あたたかい空気に会場は包まれていった。続いて『黄色いスモック』『ガールフレンド』を熱唱。彼らは普段、アコースティックでやることはないという。逆にそれが彼ら自身にとっても新鮮で面白みがあるし、そんな様子がメンバーそれぞれの表情から感じ取れた。最後は『アイランド』でファンと一緒に手拍子をし、「ありがとう! chaqqでした!」と星が一言。トップバッターらしい元気よさで、会場をあたためていった。
・back number(LIVE STAGE)
清水(Vo.)の「もう全員来ました? システム(LIVE STAGEとBAR STAGEでライブが交互に行われる)難しいんでそこ気を付けてください(笑)back numberです!」そんな一言からLIVE STAGE一組目、back numberのライブはスタートした。『重なり』『西藤公園』と続き、彼らの真っ直ぐな演奏に一瞬にして惹きつけられた。続けて「えーいつもならおもしろいことを言うんですが、時間がないトークタイムは端折っていきます! 楽しみにしてた人すいません。そんなこんなでback numberと言います!」と言い、その妙なテンポのMCで笑いを誘う。しかし、一旦演奏が始まれば、MCからは考えられない力強さで曲が進んでいく。『海岸通り』『then』を一気に駆け抜け、「あざーす! 楽しいね、今日は。今日は本当にメロディズム!」と楽しそうな清水。ラストは『春を歌にして』で締め、「ありがとうございました。最後まで楽しんでいってください!」とファンに声を掛けた。力強い歌声の中に切なさがあるback numberのグッドメロディーを体感した。
・Lead-off Hitter(BAR STAGE)
BAR STAGE 2バンド目も大阪のバンド、Lead-off Hitterだった。日下(Vo./Gt.)と森田(Gt.)がアコギを持ち、アコギ2本という構成となった。1本では出せない味のある音色が会場中に響き渡る。それと同時に、深く透き通った日下の歌声が、歌詞をストレートにファンの耳へと届けていく。『ビターチョコ』『アイのウタ』と続き、ファンの手拍子もすごくあたたかい。そんなあたたかい雰囲気を作り出すことが出来るのは、彼らの魅力だと感じた。「どうかみなさんで、楽しい夜にしましょう! どうかどうか最後まで楽しんでいってください!」という日下の言葉に、ファンは笑顔で応える。そして『ツキアカリ』『恋をして』へと続く。MCの途中で、会場の後方から「フォー!」という叫び声があがり、「おかしいで、今の(笑)」と日下のツッコミが入ると、たちまち会場は笑いの渦に! そんな親近感の持てる、とても和やかなライブだった。
・Fee(LIVE STAGE)
SEとともにFeeのメンバーが元気よく登場。そしてSEが終わった瞬間、長屋(Vo./Gt.)の「ハロー!」という声が響き渡り、続けて「『Melodizm』よろしく! Feeです!」と威勢の良い挨拶。その明るい登場からすぐさま『STEP』がスタートし、柴田(Vo.)の歌声と手拍子に引き込まれていく。「Melodizm、楽しんでいきましょう!」と柴田の掛け声から、『Shoudow people』を披露。「楽しんでないと損だよ(笑)みんなも楽しんでいきましょう!」と、ファンを煽る柴田。その言葉に応えるように、ファンはリズムに合わせて体を揺らす。『Jackson』では、「clap your hands!」の歌詞のところでファンが手拍子を入れる。その楽しさをメンバー同士で分かち合うように、ステージ上で笑顔を向け合う。柴田は「Thank you、どうもありがとう。Melodizmへようこそ、Feeです。1回目から呼んでもらっていて、(出演バンドが)1回目と違うんですが、どのバンドも底では繋がってるという。みんなとも繋がっていけたらと思います。次の曲は、2月4日発売のコンピにも入っている曲です」と、『秘密のサイン』そして、『mint flavor』と続く。長屋は「改めましてFeeです。こんだけ盛り沢山のバンドが出てるオムニバスのCDが出るんだけど、今日のライブで体感していって(笑)本当にありがとうございました。ばいばい、また会いましょう!」と伝え、『モンスター』が始まる。「ウォーオー」の掛け声ではファンが片手を上げ、応えるように揺れていた。柴田と長屋のハーモニーとパフォーマンスはファンを魅了していた。
・chickenrace(BAR STAGE)
2008年12月31日をもってベースボーカルが脱退してしまったchickenrace。サポートメンバーを迎え、なおかつアコースティックという形式で見せるこの日のライブは、なんだかほっとする心地よさだった。『Heartbeat』『Farewell』と進み、「ほんと素敵なアルバムになっているので、みなさん聴いてください!」と誇らしげに、今回のコンピレーションアルバム『Melodizm』の紹介をするYuki(Gt./Vo.)。それほど、収録されているアーティストの顔ぶれも曲も良く、たくさんの人にオススメしたい1枚なのだろう。そして、そのアルバムに入っている『Message』を熱唱する。ラストは『Stardust』で締め、「サンキュー、バイバイ!」と爽やかに終わった。今まで4人で積み重ねてきたものを守りつつ、 chickenraceとしてバンドを続けていくという彼らの力強い意思が伝わるようなライブだった。
・URCHIN FARM(LIVE STAGE)
SEとともにファンの手拍子が起こる。そんな中、1曲目『Shooting Star』がスタート。SOTA(Vo./Gt.)の「OK、みなさん“Melodizm vol.4”へようこそ! みなさん楽しんでいきましょう!」という一声で、会場の活気が溢れていく。○貴(Key.)が前に出てメロディーに合わせ手を振る。『Life number』では、イントロの「フーフー」でファンは手を上げて応えていた。SOTAが「URCHIN FARMです。みなさん、楽しんでいますか? 次は『Melodizm』に入ってる曲で、踊ったりできる曲です!」と言うと、『Merry go round』が始まり、手拍子が加わり、フロアはたちまち熱気と笑顔に包まれていった。『Lovely』『MUSIC』と続き、○貴が手拍子を加え煽りを入れると、体が自然と揺れ、「ウォー!」と手を上げるファン。盛り上がりは最高潮になった。MORO(Gt./Cho.)が胸にこぶしを当て、楽しそうな表情を見せると、ファンは手を上げて応える。続けてMOROは「ありがとうございました!」と一言。キーボードが入ることによって、グッと明るさが増し、さらにメロディーとSOTAの歌声が合わさることでたまらなくかっこいいバンドだった。
・UNDER LIFE(BAR STAGE)
1曲目の『Beautiful Black Flowers』が始まり、ハーモニカの音が響き渡る。どこか懐かしく甘いメロディーが、心地よく会場中に溢れた。ピアノがまた一段と新鮮に見え、より Jun(Vo./Piano./Gt.)の歌声を引き立てているようにも感じた。続けて『Spread Your Wings』を披露。そしてようやくJunが話し始め、「ロフトへようこそ!」の一声に、あたたかい拍手が沸きあがった。Junの表情から、このイベントをつくづく楽しんでいる様子が感じ取れた。『Goodbye Yesterday』へと続き、ファンの手拍子も加わり、さらにあたたかみを増していく会場。ラストの『Shirley』まで全力で歌いきり、にこやかな笑顔で去って行った。
・DOOKIE FESTA(LIVE STAGE)
「DOOKIE FESTAです。よろしく!!」という井上(Vo./Gt.)の明るい第一声から『ダンシングクイーン』、そして『under the world』が披露された。井上は「『Melodizm』発売決定です。みなさん買ってください!」と嬉しそうに語り、「次の曲ギターからはいるんだけど、こいつ(安田)人見知りだから……みんなに手拍子してほしいんだよね。みんなの手拍子にかかってるよ!」とファンを激励する。すると、少しずつ手拍子の音が大きくなっていき、『ルーティーン』。続けて『安定スル』を披露し、サビでは腕を上にあげて大きく広げるファンの姿もあった。井上の「お客さんに最初、“嫌いでした”って言われたことあるんだよ(笑)」という悲しいエピソードに、「僕たちのこと、生理的に受け付けない人もおるやろ(笑)」と安田が答える。すると、ファンは笑顔で彼らのやり取りを見つめていた。最後は、『ひとり言』を大切に歌い上げた。優しくて心が満たされた気持ちになるDOOKIE FESTA の曲は、1曲1曲飾らない歌詞がメロディーに乗ってファンの心へと伝わっていくのだ。
・JANGA69(BAR STAGE)
BAR STAGE出演したバンドの中でも、JANGA69だけはアコギではなくエレキギターを使ったバンド形式だった。『With』『Wish』と2曲続けて演奏し、会場中にキャッチーなメロディーが響いた。馬目(Gt./Vo.)の放つ歌声が耳にしっかりと届き、頭から離れない。2曲目が終わると臼居(Dr. /MC.)が「えーJANGA69です! 皆さん、楽しんでますか? 僕は楽しいです! (笑)」と叫び、満面の笑みを浮かべていた。その表情から、彼らがこのイベントをとても楽しみにしていたことが見てて感じ取れた。続けて高橋(Gt./Vo.)が「また一緒に遊びましょ! JANGA69でした!」と言い、ラストを『Dreamer』で締めくくる。3曲という曲数もあってか、ライブがあっという間に終わってしまい、なんだか名残惜しさを感じさせるバンドだった。
・LACCO TOWER(LIVE STAGE)
そして、いよいよこのイベントのトリを飾るLACCO TOWERが、優しいメロディーのSEに合わせて登場。もうすでに、ステージ前はファンで埋まっている。『未来』『檸檬』と間髪入れずに2曲を演奏し、松川(Vo./Gt.)が「LACCO TOWERです。“Melodizm vol.4”へようこそ!」と挨拶。「とりあえず短い時間ですが、楽しんで!」と『Melodizm』に収録されている『灯源』を披露。塩崎(Ba.)が前の方に出て、ファンを煽りながら演奏する。続けて『懐炉』を披露。『雨』のサビでは、「さよなら」のところでファンが手を上げ、松川もそれを全身で受け取るように歌いきった。
ここで本編が終了。しかし、すぐにアンコールを求める声があがり始める。
間を置いて登場した松川は、「2月4日に出るオムニバス、よろしくお願いします!」とアピールをし、「面白いメンツでの打ち上げも楽しみ! 『Melodizm』という新しい家族が出来て本当によかった!」と言うくらい、彼自身も満足出来る1枚になったのだろう。アンコールは『夕凪』で締めくくり、この日1番の盛り上がりを見せる。その堂々とした世界観にファンは魅せられていった。最後は松川の「1本締めで!」という提案で、ファンと共に1本締めをした!
こうして、それぞれのステージを熱く賑わせ、このグッドメロディーで溢れた夜は幕を閉じた。各バンド、自分たちのステージは勿論のこと、次のバンドへ盛り上げて繋げたい! という気持ちが素直に伝わってきた。それが、今回のイベントの成功へと繋がったのだろろう。彼らが参加しているコンピレーションアルバム『Melodizm』……そして、そのアルバムを引っ提げて“Melodizm Release Tour”が行われる。彼らはどんなパフォーマンスでファンを楽しませてくれるのだろうか。また、バンドそれぞれの活躍も非常に楽しみである。
セットリスト
<LIVE STAGE>
――――――――――――――――――――――――――
back number
1 重なり
2 西藤公園
3 海岸通り
4 then
5 春を歌にして
――――――――――――――――――――――――――
Fee
1 STEP
2 Shoudow people
3 Jackson
4 秘密のサイン
5 mint flavor
6 モンスター
――――――――――――――――――――――――――
URCHIN FARM
1 Shooting Star
2 Life number
3 Merry go round
4 Lovel
5 MUSIC
――――――――――――――――――――――――――
DOOKIE FESTA
1 ダンシングクイーン
2 under the world
3 ルーティーン
4 安定スル
5 ひとり言
――――――――――――――――――――――――――
LACCO TOWER
1 未来
2 檸檬
3 灯源
4 懐炉
5 雨
En 夕凪
――――――――――――――――――――――――――
<BAR STAGE>
――――――――――――――――――――――――――
chaqq
1 ここにある色
2 黄色いスモック
3 ガールフレンド
4 アイランド
――――――――――――――――――――――――――
Lead-off Hitter
1 ビターチョコ
2 アイのウタ
3 ツキアカリ
4 恋をして
――――――――――――――――――――――――――
chickenrace
1 Heartbeat
2 Farewell
3 Message
4 Stardust
――――――――――――――――――――――――――
UNDER LIFE
1 Beautiful Black Flowers
2 Spread Your Wings
3 Goodbye Yesterday
4 Shirley
――――――――――――――――――――――――――
JANGA69
1 With
2 Wish
3 Dreamer
撮影 : 佐藤祐介
文 : 高橋由香(BAR STAGE)、山崎咲(LIVE STAGE)
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