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新しいスタートをきったLUNKHEAD!3人の想いが詰まったワンマンライヴ“承転結起”!

[2010/08/13]

今年の4月に下北沢GARAGEでのライヴを最後に、結成時から共に歩んできたドラム・石川龍が脱退した。あれから3ヶ月……。小高芳太朗(Vo./Gt.)、山下壮(Gt.)、合田悟(Ba.)の3人と、サポートドラム・桜井雄一(ex.ART-SCHOOL)で、新たなスタートを切った。


 

“始まりがあるから終わりがあるように、終わりがあるから始まりがある”。
LUNKHEADは、まさにその中にいる。

 

結成から、10年以上一緒にやってきたメンバーが脱退。
この脱退が決定するまで、彼らは不安を抱えながら悩み苦しんでいた。それはきっとファンも同じだっただろう。しかし脱退を発表した日、小高は「LUNKHEADが何人になろうと、4人が信じてるLUNKHEADは変わらない。それだけは変わらんと思う」とブログで綴っていた。
決して後ろ向きではない。むしろ、前しか見ていない。そんな3人が新たなスタートラインに立った。

 

そのスタートラインから走り出そうとしている彼らが、3人になってから初のワンマンライヴを決行。少しの緊張感が漂う中、ライヴはスタートした。
スタート曲は、前作『V0X e.p.』の1曲目であり、既にライヴの定番曲へと成長した疾走感のある「WORLD IS MINE」。続いて、「♪いつか僕らは 心で笑えなくなるかもしれない それでもいつも明日を 信じていたい」と明日へ一歩を踏み出す勇気を与えてくれる「プリズム」、「♪怖れないで 信じるまま 進めばいい」と曲も歌詞もストレートに響いてくる「トライデント」を披露。歌詞に“信じる”という言葉が共通しているこの2曲は、これからの未来を信じて突き進むんだという、彼らの気持ちを感じる流れだった。
「どうもランクヘッドです。今日は来てくれてありがとう。最後まで楽しんでいってください」と小高が挨拶すると、梅雨明けし本格的に夏到来した今日にピッタリな「蝉」、「ひとりごと」や「呼吸」では小高が放つ言葉一つひとつをこぼさないように聴き入ってしまった。歌詞の情景が浮かぶ「夏の匂い」は、ゆったりとした夏を演出。マイクなしの生声で歌うラストのサビは、何度聴いても、小高の絞り出すような声が胸を締め付ける。
ここで初MC。「よし、お前ら行くぞ!」と気合い充分の小高が叫ぶと、「シューゲイザー」、「インディゴ」、「HEART BEATER」と突っ走っていく。その勢いに引っ張られるように、オーディエンスのテンションも上がり、会場の熱気がどんどん上昇していった。小高は、 MCで緊張してることを口に出したことで肩の力が抜けたのか、先ほどまであまりオーディエンスの顔を見ていない印象だったが、オーディエンスの笑顔を見て微笑んでいるように見えた。

ここで、山下以外の3人が捌けハードで痺れるようなギターソロを披露。オーディエンスの手拍子に合わせて弾く姿は、とても嬉しそうな表情をしていた。次に山下がステージを捌け、合田と桜井が登場すると、ベースとドラムのセッションがスタート。2人の息の合ったグルーヴ感は、鳥肌が立つほどだった。
再び4人になり、後半戦へ突入。新生LUNKHEADになってからの新曲第一弾「何も怖くなどなかった」は、歌い叫ぶ小高の声がフロアを包み込み、「ぐるぐる」と「闇を暴け」で踊り狂った。最後、「俺らにとってすごい大事な曲で、これからも大事な曲です」と披露したのが「僕と樹」。インディーズ時代いつも、最後に歌ってきたこの曲は、彼らにとってはもちろん、オーディエンスにとっても特別な曲で、全身で歌う声と奏でる音に吸い込まれていくようだった。

 

アンコールでは、もう1曲の新曲「泥日」を披露。「生きていく中で汚れていくけど、汚れたからこそ見える綺麗なものが絶対あると思うんだ」と話す小高は、全身の全てから絞り出すような声で、その想いを込めたこの曲を歌いきった。そして、「もうちょっと、お前らの体温を感じてもいいですか?」と言うと、「体温」、「そして朝が来た」、ダブルアンコールでは「家に帰るまでが承転結起だ!」と「月光少年」を披露。
「月光少年」のサビの出だし「♪両の手のひら」とあり、その言葉に合わせてオーディエンスは両手のひらをかざすのだが、今日の光景はいつもと少し違うような気がした。その両手のひらは、オーディエンスからの3人への愛情や希望、願いなど色んな想いが詰まっていた。
きらきら輝く全員の笑顔は、これからのLUNKHEADの未来を映し出しているようだった。

 

文 : 天明美里

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