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KREVA CONCERT TOUR 2011-2012「GO」日本武道館ライブ大盛況!

[2011/10/31]

SEが大音量で響き渡る中、ゴールドの衣装を輝かせながらKREVAが登場。オープニングナンバーは「基準」。ヘヴィなギターの刻みを基調 としたトラックに乗せて、シャープなラップを連射する様のカッコ良さと言ったらなかった。この曲は高速ラップが見せ場だが、スリリングなビー トの乗りこなしが神懸かっていた。しかし、「基準」が、「ほんの肩慣らし」だったのが、この日のライヴのとんでもなさだ。なんと冒頭の8曲は ブレイクを挟まないノンストップ! 「ストロングスタイル」「ACE」「パーティーはIZUKO?」「THE SHOW」など……強力なナンバーが連発されていった。その姿は「壮絶」であったと同時に、「水を得た魚」とでも言うべき清々しい充実感が漲っていたのが 印象的だった。「今、日本も世界もあんまり良い状態ではないことは分かっている。でも……いや、だからこそ、こうしてみんなの前に立てている 俺は言ってやるぜ。俺はH.A.P.P.Y!」、イントロが響き渡る中、KREVAが我々に呼びかけ、突入した「H.A.P.P.Y」は、ま さしくこの瞬間のKREVAの心情を表わしている曲として受け止めさせられた。

 

数々の代表曲の間に最新アルバム『GO』の収録曲が満遍なく散りばめられていたのが、この日のライヴの独特だったポイントだ。KREVAは 『GO』をリリースした際のインタヴューで「アルバムの曲順の流れの中でしか生きない曲ではなく、いろんな時期の曲をやるライヴのセットリス トの中に入っても生きる曲を作りたかった」という旨を語っていたが、その構想が抜群に具現化されていた。

 

アッパーな曲を中心に構成されていた前半のムードを爽やかにシフトチェンジさせたのは、阿部真央とのコラボ曲「微炭酸シンドローム」。上手か ら現れた阿部真央の歌からスタートし、醸し出された甘酸っぱい風味がKREVAのラップによってドラマチックに躍動していった。対象的な表現 スタイルを互いに融け合わせていくこの2人の共演は、実に瑞々しいひと時となった。そして「瞬間speechless」「スタート」など、胸 にグッと来るタイプの曲を中心に、中盤戦は展開していった。

 

「runnin’ runnin’」のアウトロに入ったところでステージ袖へと入ったKREVA。ステージメンバーであるDJ SHUHOの華麗なスクラッチ、熊井吾郎がサンプラーを駆使して叩き出すビートが交わされるセッションを経て場内は暗転。再び照明が点いた時、ステージ上 に現れたのはグランドピアノとKREVAだった。同じ単音を延々と鳴らしている彼の姿は、ピアノをいたずらする無邪気な子供のよう。「全員座 らないと、ずっとこの音を鳴らし続けるよ(笑)。座って聴いてもらうと言えばピアノの弾き語り。でも俺は『押し語り』というのをやってみよう かと」、すると彼の手元がステージ上の大型ヴィジョンに映し出された。鍵盤の部分に仕込まれたサンプラーのパッドを叩きながらピアノの音を出 していたことが判明し、観客は大爆笑。そして「音色」が始まった。彼が操作したサンプラーの各パッドには、異なるピアノの音が配されていた。 ラップしつつ様々なパッドを素早く押して生れた音は、紛れもなく「伴奏」。ラップと絶妙に寄り添いながら時には装飾的なフレーズも挿入し、テ ンポも巧みに変化させながら奏でられたサウンドは、実にエモーショナルであった。斬新なパフォーマンスが華麗に締めくくられた瞬間、観客は大 喝采を贈っていた。

 

後半戦は大合唱を強力に誘う「アグレッシ部」「国民的行事」からスタート。素晴らしい盛り上がりとなったのは、三浦大知とのコラボ曲「蜃気 楼」だ。KREVAの呼び込みを受けた三浦大知は、上下を白で統一したスポーティーな衣装を輝かせながらステージに飛び込んできた。キレ良く 身体を揺らしながら歌う三浦大知×KREVAのラップのコンビネーションが絶妙! 歌い終えた後、笑顔で握手とハグを交わした2人の姿から は、強くリスペクトし合っている間柄が伝わってきた。

 

曲の終盤でKREVAがアカペラでラップしたのを受けて、観客が同じくアカペラによる大合唱で応えた「C’mon, Let’s go」。そして、温かいエネルギーを日本武道館全体に満たした「KILA KILA」で本編は終了した。アンコールは硬派で男性的なラップが光った「呪文」からスタート。続いて披露された「探究心」がとても良かった。タメや間を 随所に盛り込み、独特なタイム感を漂わせるスタイルのラップが光っていた。

 

「探究心」を終えると、KREVAはDJ SHUHOと熊井吾郎と繋いだ両手を掲げて観客に一礼。再びステージ袖へと入って行ったが、すぐにダブルアンコールへ。「本編で喋らなかったので(笑)、 まずは伝えなきゃいけないことを」と、音楽監督を務める音楽劇『最高はひとつじゃない』、そして12月14日にリリースされるチャリティソン グ「H♡PE」について語った。「H♡PE」はNYで活動している音楽プロデューサーHirOhsima(MAJOR MUSIC)がSEEDAとKREVAに呼びかけて生れた曲。「KILA KILA」と同時期に制作されていたのだという。SEEDA、三浦大知、Mummy-D&宇多丸(RHYMESTER)、後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)、leccaなど、参加アーティストの名前も紹介された。また、来年1月からスタートする全国ツアーについても語った。「今日やっ たライヴセット、好きなので、みんなで育てていきたいです。じゃあ、最後に「EGAO」をスペシャルヴァージョンで聴いてください」。スタン ドマイクの前にKREVAが直立すると、トラックが流れ始めた。ピアノを基調としたシンプルなサウンドに包まれ、一心に歌い上げるKREVA の姿には、深く引き込まれずにはいられなかった。

 

KREVAがステージを去った後、「H♡PE」のミュージックビデオが始まった。上映が終わり、終演を知らせるアナウンスを聞いた時の感覚 は、ちょっと不思議であった。夢から突然覚めたかのような仄かな戸惑いと、深い満足感が身を包んでいたのだ。本編ではMCが殆んどなかったか らだろうか。ひたすらKREVAの音楽に深く潜り、夢見心地で漂うような体験を、観客の我々はしていたのだと思う。終演後にKREVAと話を した際、「カッコイイ言い方をするならば、言いたいことは全部曲で言えているっていう感覚があったから」と、MCを殆んどしなかった理由を 語ってくれた。その意図は正しかったと思う。先述の「H.A.P.P.Y」がまさにそうだが、あらゆる曲が明快なメッセージ、奥深い物語を 伴って迫ってきたのが、この日のライヴであった。KREVAのライヴを何回も観てきたが、こんなにも高い純度で彼の音楽、ラップに浸り切った のは初めてだと思う。

 

KREVAのライヴは観に行く度に「新しいKREVA」と出会える。そして、ますます魅了されてしまう。来年の1月から始まる全国ツアーのラ イヴを観た時、あなたも僕も、今よりさらにKREVAのファンになっているのだろう。

 

 

文:田中 大

写真:今元秀明


(オフィシャルサイト)

http://www.kreva.biz/


(リリース情報)
5th ALBUM

「GO」

【通常盤】(CD)PCCA.9857 / ¥2,800(tax in) 
《収録曲》(※全形態共通)
1:基準
2:挑め
3:KILA KILA
4:蜃気楼 feat. 三浦大知
5:呪文
6:runnin’ runnin’
7:HOT SUMMER DAYS
8:微炭酸シンドローム feat. 阿部真央
9:パーティーはIZUKO?
10:C’mon, Let’s go
-Encore-
11:EGAO
12:探究心


(ライブ情報)

KREVA CONCERT TOUR 2012「GO」


1月15日(日)    戸田市文化会館        ディスクガレージ    03-5436-9600
1月20日(金)    鹿児島市民文化ホール 第二    キョードー西日本    092-714-0159
1月21日(土)    福岡サンパレス        キョードー西日本    092-714-0159
1月27日(金)    愛知県芸術劇場大ホール    サンデーフォーク    052-320-9100
1月28日(土)    京都会館第一ホール        夢番地大阪    06-6341-3525
2月03日(金)    神戸国際会館こくさいホール    夢番地大阪    06-6341-3525
2月05日(日)    広島ALSOKホール        夢番地広島    082-249-3571
2月11日(土)    神奈川県民ホール 大ホール    ディスクガレージ    03-5436-9600
2月17日(金)    サンポートホール高松        デューク高松    087-822-2520
2月24日(金)    仙台サンプラザホール        キョードー東北    022-217-7788
2月26日(日)    グランキューブ大阪メインホール    夢番地大阪    06-6341-3525
2月27日(月)    グランキューブ大阪メインホール    夢番地大阪    06-6341-3525
3月03日(土)    札幌市民ホール        WESS        011-614-9999
3月10日(土)    新潟県民会館        キョードー北陸    025-245-5100
3月15日(木)    オリンパスホール八王子    ディスクガレージ    03-5436-9600
3月16日(金)    宇都宮市文化会館        ディスクガレージ    03-5436-9600
3月24日(土)    静岡市民文化会館        サンデーフォーク静岡054-284-1331
3月31日(土)    沖縄ナムラホール        PMエージェンシー    098-898-1331

料金:¥5,800 (税込)


「KREVAの新しい音楽劇 最高はひとつじゃない」公演決定!!
『KREVAの新しい音楽劇 最高はひとつじゃない』
【お問い合せ】 シアタークリエ TEL: 03-3591-2400
詳細はこちら!  http://www.kreva-ongakugeki.jp/ (PCのみ)

12/14(水) チャリティソング「H♡PE」を豪華メンバーと共にリリース!!
KREVA、SEEDA、HirOshimaが中心となり、超豪華メンバーでチャリティソングをリリース。
[参加アーティスト]
KREVA、後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)
Mummy-D&宇多丸(RHYMESTER)、三浦大知
SEEDA、EMI MARIA、KOJOE、lecca、TENZAN
MAJOR MUSIC、Che’Nell(US)、Karibel(US)
Produced by MAJOR MUSIC a.k.a. Bastiany&HirOshima
Co-produced by KREVA

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