[2011/06/29]
(プロフィール)
■UNISON SQUARE GARDEN(ユニゾン スクエア ガーデン)/(写真左から)田淵智也(B)、斎藤宏介(Vo&Gt)、鈴木貴雄(Dr)。2004年に結成。
爆発的なライブパフォーマンスとロックでありながらも入りやすいメロディが光る楽曲を武器に快進撃を続けるスリーピースバンド・UNISON SQUARE GARDENが3枚目のアルバムをリリースする。さらに進化を遂げ深みが増した今作についてメンバー全員に訊いた。全13曲に集約されたサウンドはポップの概念を作り変えていく!
――約1年3ヶ月振りとなるアルバムですね。前作『JET CO.』のときにはもうすでにこのタイトルに決まってたとか。どういった経緯で『Populus Populus』というタイトルになったんですか?
田淵「まず、アルバムのタイトルは言いやすいのがいいなっていうのがあって、『Populus Populus(ポプラ ポプラ)』って響きがいいなってところから始まってはいたんですけど、理由をつけるとするならば、ポピュラーなものになりたいっていう僕らの願いがあって、このアルバムの曲は僕ら的にはポピュラーだと思っていて……。こういう風に世の中がなってくれたら面白いと思うんですっていうのを“これがポップだ”って言い続けてたらこれが本当にポップになるんじゃないかなって意味はかけてはいます。後付けなんですけど」
――なるほど。ポピュラーポピュラー……でポプラポプラになった、みたいなことなんですね。UNISON SQUARE GARDEN(以下・ユニゾン)のサウンドってロックでありポップであったりもして。みなさんが思うポップっていうのは、どんなものを指しますか?
田淵「多分、自分の中にポップスっていうのはこういう音楽だろうっていうのがあるのは否定は出来ないんですけど、そういうものがいわいるポップっぽい曲だろうっていうのが頭にあるのも事実で。ポピュラーミュージックって普通に訳したら“大衆音楽”って意味で、もうちょっと訳すと“大衆が好きなもの”になると思うんですよ。僕はそうじゃなくて、大衆を新しいところに連れて行けるものであって欲しいと思っていて、だからそういうものになりたいし、一人でも多くの人を新しい世界に連れていきたい。まだまだ未来ってあるんだなって漠然と思えるようなものが僕の中でのポピュラーミュージックなので、それを音楽だったり詞だったりで実現出来ればいいなっていうの思ってますね」
――例えば、M-8「CAPACITY超える」はムーディな夜の街並み、といったような収録曲13曲それぞれに曲のイメージが浮かんだんです。曲を作るときは頭で鳴ってるイメージをそのまま音にする作り方ですか?
田淵「僕はある日突然降ってきて、それをもとに広げていく感じですかね。僕の中で曲を書くときにすごい意識するのは音に言葉がどう乗っかるかっていうのを僕はすごい自分のなかの音楽制作に重きを置いてて、それって普通の音楽ファンの子からすると音楽とはちょっと違うことだと見られてるのかもしれないですけど、僕は言葉の乗っかり方が面白いものが好きで。だから他の人がなかなか使わない言葉だったり他の人がなかなか使わない表現だったりっていうのをやるようにはしてます」
――耳で聴いて気になるフレーズが出てきて、また目で歌詞をみると表記にこだわっていたりしますよね。歌詞先行で曲が出来る場合が多いんですか?
田淵「最終的に曲になるものに関してはメロディと歌詞っていうのは一部でもほぼ一緒に出ますね。どっちかっていうとメロディが先なんですけど僕の中でメロディは言葉を付けないと完成しないなって思ってて。言葉が乗っかったときにメロディが確定するというか、例えばドレミファソでメロディを作ろうと思ってたけど言葉が乗っかったときにドレミファラになった方が良かったらそっちになるんですよね」
――斎藤さんは最初にこのアルバムの曲にどんな印象を受けました?
斎藤「セカンドが出来てからこのアルバムが出来るまでに60曲くらいあって、だからひとつひとつはあんまり覚えてないんですけど、その間に僕らなりにも挑戦だとか失敗だとかいろいろあって。でもその度にバンドの答えを出していくのは曲だから、それを見て自分達の今の状態、今やるべきことをその都度再確認して曲と照らし合わせて、こういう風に歌おうかって考えてた気がしますね」
――主に歌詞を田淵さんが書かれていますが、斉藤さんはどう噛み砕いて歌っていますか? 特に今作は曲やフレーズによって表現豊かだなって感じてて。
斎藤「多分、前よりも引き出しを増やしたいなとは思ったかな。バンドとしても個人としてもそうなんですけど、なんて言ったらいいんだろう? 開き直りっていうか……。力を入れるべきところが明確になってきた分、そうでない部分が自由に出来るようになった気はしてて、そのときに僕個人の話だと今までだったら“上手に”“きちんと”とかが自分の目指す100点満点をとっていこうっていう考えの方がウェイトを占めていたけど、今はどっちかっていうと、きちんとするところ以外は遊びっていうか自分が飽きないための手段として、今までやらなかった方法で語尾をあげて切ってみよう、息の成分を多めに、この曲は音痴に歌ってみよう、とか今までになかった発想での挑戦は増えてきた気がします」
――そんな風に自由になれたのは何かキッカケがあったんでしょうか?
斎藤「いろんなことが重なったからだと思うんですけど、ひとつはバンドとしてやるべきことがより明確になってきたということ。もうひとつはこのバンドで歌を歌う身として多分ワガママな方がより人の心に届く歌が歌えるってことに気付いたことが大きいですね」
――今回、コーラスにもかなりこだわりを感じます。
田淵「セカンドまで3人でやれることっていうのを突き詰めてやってきて、その後にCDでしか出来ないことっていうのをやろうと思ってたのは、ライブに関してはありがたいことに良い評判をいただくことが多くて、CDを近づけようとしてたのが今までだとするなら、別に近づける必要ないんじゃないかって思ったんですよ。まず思いついたのがコーラスでシンセパッドみたいなニュアンスで楽曲に組み込んでいったら面白いかなと」
――M-7「ワールドワイド・スーパーガール」の合唱っぽいコーラスのところは?
田淵「結構地味な作業でしたよ」
鈴木「あはははは」
田淵「みんなで一緒にブースに入って録ってるんではなく、“もう1回テンション高いやつをもう1回!”“今度はテンション低いやつをもう1回”って1人1人各自で録って重ねていった感じで(笑)。合唱団を入れたとかでもなく、スタッフと一緒にやったわけでもなく、3人でいろんな声色を使って」
――そうだったんですね! いろんな人が歌ってる様に聴こえました。
田淵「種明かしすると地味~な感じでしたよ(笑)」
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