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曲は書く時点で“今回、こういうのやりたいなぁ”っていうのを書いたりとかして、後はもう自然に出てきたまんま。そういう風にモチベーションを上げた方がやっぱり楽しかった。

[2009/12/10]

チェロを奏でながら歌うYukko率いる音楽団、のあのわ。ドラマチックでエモーショナルなサウンドにチェロの旋律が重なり、誰にもマネできない“のあのわの世界”が出来上がった。
2009年2月、DEBUT ALBUM『ゆめの在りか』でメジャーデビューし、同年8月8日には1st SINGLE『ループ、ループ』をリリース。そして、9月9日に1st FULL ALBUM『SPECTACLE』のリリースが決定した! 驚異的なリリースラッシュに加え、イベントやフェスに出場するなど、今日本中から注目を浴びているバンドだ。今回、Vo&Cello.のYukko、Gt.のゴウ、Ba.のnakameにインタビューをした。
ロングインタビュー、どうぞお楽しみください。


―― 『SPECTACLE』はどんな1枚になりましたか?

Yukko「2月にデビューアルバム(『ゆめの在りか』)をリリースしたんですけど、その時の私たちはショーケースに入っているようなイメージがあって、ちょっと着飾って綺麗になっている感じというか……。自分で言うのも微妙なんですけど(笑)、(ファンの人と)少し遠い感じが自分たちの中にはあって。で、今回の『SPECTACLE』はのあのわが持ってるやんちゃ感だったり、人間味あるものだったりとか、もっと聴いてる人と近くになれるようなアルバムになったなと思います」

―― うんうん。今回のアルバムは、本当におもちゃ箱をひっくり返したような曲もあれば、アップテンポな曲もあるし、色んな要素が入ったおもしろい1枚になったなと思います。タイトルを『のあのわ』にしても良いんじゃないかなってくらい、良い1枚になったと思います。

Yukko「お~! ありがとうございます」

nakame「実は知り合いにも言われたんですよ」

―― 本当? うん、そうだと思いますよ。名刺にしても良いくらい。

Yukko「ありがとうございます!」

ゴウ「嬉しいです、本当に」

―― 1曲目の「夜明け」が個人的にすごく好きで。

Yukko「本当ですか!!」

nakame「お~きましたっ」

ゴウ「(Yukkoが)かなり入れ込んでた曲なんですよ」

―― そうなんですか!

Yukko「私もすごく好きで。一番最後に入れる予定の曲だったんですよ。アルバムが『SPECTACLE』っていうタイトルなら、バーンってインパクトのある始まりもありだなって思ったんですけど、映画とかでも、始まりの前に何かが終わってそこから開けていく感じっていう仕法があるじゃないですか。そういう見せ方だとアルバム全体が凛として、良い始まりになるなって思ったので「夜明け」を1曲目にしたんですけど」

―― うん、これは1曲目が一番良いと思いますよ。1曲目だから映えたと思う。

Yukko「本当ですか? 嬉しい」

―― タイトル通り、夜が明けていくような曲だからね。扉を開けるようなイメージがありますね。

ゴウ「なるほど! 扉をバーンって開けたら2曲目の「SPECTACLE」が始まるってことですよね」

―― そうそう! あとね、ちょっと切ないラブストーリーの映画のエンディングに「夜明け」が流れてきたら良いなって思いました。

Yukko「嬉しいなぁ」

―― 「夜明け」から「SPECTACLE」の流れもすごい良かった。

nakame「ただ曲を並べるんじゃなくて、流れをちゃんと考えたかったんですよね。それこそ、ミュージカルだったり映画の流れみたいな。そういうのを意識したので、始まり方に関しては。なので、そう言って頂けるのは冥利に尽きます(笑)」

―― あははは。曲順はみんなで決めたの?

ゴウ「そうですね。レコーディングを終えると、曲(のアレンジ)が変わっていったりするじゃないですか。そうすると、本来描いていた曲順から皆で相談して、変更したりしました」

―― 7曲目の「lastday」がインストでメルヘンチックな音だから、この曲が一番のあのわのメルヘンさを出して次の「星が見える日は」に繋がってる感じがしたんですけど。

nakame「まさにその通りです! ビンゴです!」

―― あはははは!

nakame「もう、本当にそれを狙ったんですよ。あとは、全体の流れの中での仕切りのような役目になっているとも思ってて。かつ、次の「星が見える日は」の世界観に繋げる為に、そこで一幕違う風景にする為のきっかけの曲として、25秒でおさめました(笑)」

ゴウ「(ステージに)小人が来て一度幕を閉めて去っていくっていうイメージなんですよね、俺の中では」

Yukko「あっ「lastday」が?」

ゴウ「そうそう」

nakame「説明しますと(笑)、例えばミュージカルの一幕目で幕が下りるとしますよね。そしたらサイドから小人みたいなのが出てきて、そこで(小人が)歌ってはけたら、二幕目がまた違う感じで始まる。こういうイメージです。オープニングアクトの真ん中バージョンみたいな感じですね」

―― なるほどね。本当にメルヘンな考え方なんだね(笑)。

nakame「ちゃんと現実も見てますよ(笑)」

―― あははは。

ゴウ「でも、時として、そういう伝え方の方がわかりやすい時もあるじゃないですか。だから、そういう言い方をする時もありますね」

Yukko「「星が見える日は」はすごく現実的なイメージなんです」

ゴウ「そうだね」

Yukko「パンクバンドがいてその真ん中でシャンソン歌手が立ってて。中国公演で、最初のコーラスは観客の歓声の中でシャンソン歌手が歌いだす、みたいなイメージなんです。それを忠実に再現している……らしいです」

nakame「そうなんですよ!」

ゴウ「絵的には変じゃないですか。パンクバンドの中にシャンソン歌手がいてっていうのは。変なんですけど、それがたまんないんですよね。そういう感じが」

nakame「シュールな絵を想像したんですよ、曲を作った時に。そのシュールなバカさ加減を、音で忠実に再現したんですよ」

―― なるほどね。1曲1曲の世界観というか、発想がおもしろいですね。

ゴウ「ありがとうございます!」

―― 11曲ある中で、思い入れが強い曲はありますか?

nakame「「SPECTACLE」かな。この曲は昔からあって、もともとは全然違う曲だったんですよ。で、もう一度作り直して完成した時に、すっごい興奮したんですよ、メンバーが。それまで、一応曲にはなってたんだけど、なんか違うって言ってて、ずっと野放しにされてたんですよ。なので、息を吹き返したかのように良い感じになって。その時の、バンドならではの興奮っていうのが忘れられないんですよね。スタジオにスタッフが来た時に、“これを聴いてくれ!”ってすごい自信をもって演奏したのを覚えてます」

―― そうだったんだ。なんで、一度蓋したものを開けようと思ったんですか?

nakame「(作り直すことが)大事なのはわかってたんですけど、タイミングなかったんですよね。作り直す前は、今とサビが違ったんですけど。サビが出来た時は、“来たるべき時が来た!”ではないですけど、“あっ、来た来た来た!”っていう感じでした(一同笑)」

―― あははは。もう全員納得したサビになったと。

ゴウ「そうですね。前のアルバム(『ゆめの在りか』)だと「ゆめの在りか」っていう中心の曲があったんですけど、今回は何が中心かなって思った時に「SPECTACLE」かなって思ってたんですよ。でもサビがなぁ~って思ってたので、出来た時には興奮しましたね」

―― じゃあYukkoさんは?

Yukko「私も「SPECTACLE」なんですけど。1st FULL ALBUMは『SPECTACLE』っていう名前にしようって思ってたんですよ。「SPECTACLE」っていう曲は、今までののあのわが出してきた壮大さも持ってるし、やんちゃな部分も含んでるし、歌詞のメッセージ的にも一番大切なことを歌ってるような気がしてて。なので、私も「SPECTACLE」が特別な曲だなって思います」

―― ゴウさんは?

ゴウ「個人的にはけっこう「カエルのうた」が好きなんですよ。歌詞が独特で好きなんですけど、最初はアイリッシュなパンクをやろうと思ってたんです」

nakame「アイリッシュとパンクの融合みたいなね」

ゴウ「そうそう。アイリッシュをやんちゃにやるっていうビジョンしかなかったんですけど(笑)。イントロでカチカチカチっていう音がするんですけど、あれはnakameちゃんが棒で灰皿を叩いてる音なんですよ」

nakame「ツボ押しでね」

―― ツボ押し?!

nakame「はい(笑)」

ゴウ「その音が入った瞬間に、視界が牧場の風景になったんですよ。で、“ご飯ですよ~”って音を鳴らすと羊たちが集まってくるっていう光景が浮かんで(一同笑)。それがすっごいおもしろいなと思って。更に(歌詞に)カエルが出てきたから、おもしろい曲になってきたなっていう」

nakame「色んな怪物っぽい声を入れたりしたので、遊び心を散りばめられた曲なんです。レコーディング、おもしろかったよね」

ゴウ「人間の堕落していく仕組みについて歌った曲です!」

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