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僕のライヴを見た後に充実感だったり癒しだったりっていうのを持って帰ってもらって、それが皆さんの明日に繋がれば良いなと思ってます。

[2009/12/11]

2008年6月から『止まない雨』、『Summer Breeze』、『ライター』と3ヶ月連続で配信限定シングルをリリースし、同年11月に『STAND UP!』でCDデビューした“ペインティング・シンガーソングライター”洸平。自作曲に合わせて、絵を描きながら歌うというパフォーマンスは、彼の創り出す歌の世界を更に広げ、オーディエンスに届けてくれる。又、今春はBSフジ「Beポンキッキ」レギュラー出演、6月にはブロードウェイ・ミュージカル「GLORY DAYS」で舞台にも初挑戦と多方面で才能を発揮。そんな彼に音楽を始めたきっかけや、8月25.27.28日にホテル日航東京のチャペル“ルーチェ マーレ”にて行われる『洸平Special Live2009~太陽と星の下で~』についてインタビューした。
ライヴへの意気込み


―― まずは、音楽を始めたきっかけを教えてください。

「もともとは、音楽にはまったくノータッチだったんですよ。楽器も弾けなかったし、歌の勉強もしたことが無かったし。 “歌手になりたい”っていう夢すら抱いていなかったんですけど、18歳の時に『天使にラブ・ソングを2』っていう映画の再放送を見て、すごく感動したんです。“歌って、すごい力を持ってるんじゃないかな”って思って。そこからちょっとずつ、音楽に対しての気持ちが芽ばえ始めていったんですね。それまで僕は美術をやっていたので、美術で進学なり仕事をしようと思っていたんですけど、その映画をきっかけに、新しいことに挑戦してみようかなって思ったんです。“好奇心”ってやつですね。そこからスタートしました」

―― なるほど。洸平さんは、中学生の時からダンスをやっていましたよね?

「ダンスもずっとやってたんですけど、それも踊るばっかりで、自分から声で発するっていうことはなかったんですよ。体で表現したり、紙の上で表現するばっかりだったから、今度は逆に言葉とかメロディを使って、歌で何か表現できたらおもしろいんじゃないかなって思って。そこで専門学校に2年間通って、色々経験しましたね。学校内でもそうだし、外でライヴをしながら曲を作っていくことで、どんどんハマっていっちゃったんですよ。あまり“プロ”とか“メジャーデビュー”っていうことを最初は意識してなかったんだけど、卒業と同時にちょっとそういうのも考えようかなって思って。だから常に“好奇心”っていうのが先にあって、それを追う形で今もずっと続いてるのかなって思いますね」

―― 曲は、その学校に行ってから書き始めたんですか?

「そうですね、入学してから書き始めました。授業だったり、そこで出会った仲間と一緒にスタジオに入ったりアカペラで歌ったりしているうちに、人の曲ばかりではなく自分の想いも書いてみようかなって。最初は、どこがサビなのか全然わからないような曲を作ってました(笑)。とにかく、言いたいことをバーって書いて、同じ課だった友達に“歌詞を書いたから見てよ~”って渡したんですよ。そうしたら、“ん~良いね~。何かわからないけど、伝わるもんがあるよ”って言われて(笑)。もう僕はそこで、完全にしめしめですよ! “これが音楽なんだ!”って思いながらバンドの人に譜面を渡して。“この曲をやりたいんだけど”って言ったら、“あのね、曲にはイントロっていうのがあるんだよ”って言われてしまったんですよ(笑)。そんなところから帳尻合わせが必要だってことに気付いて、そこで一回学ぶんですけど、やっぱりあの時のスタイルが今の楽曲にも色濃く残ってるところがあって。何となく技術は身についたし、今こうやってお仕事もさせてもらってるから、なるべく聴きやすさっていうのは自分の楽曲に求めなきゃいけないんだけど、ちょっと気を許すと、1番のBメロと2番のBメロの最後のメロディが違ったりするんですよ。でもそれは、逆に味なのかなっていうスタンスでいるんですけどね」

―― なるほどね。うん、そうだと思う。型にはまってる方がおもしろくない。

「そうなんですよね。だから、しっかり筋を通すところは通して、その中に自分の色を入れていくっていうスタンスにしているんですよ。学校で勉強していたこととか覚えたことっていうのは本当に一つも無駄じゃなかったし、自分にとって大きかったなって思います」

―― 昔から絵を描いていたということなんだけど、“音楽”っていうジャンルで言えば、ダンスの方が共通していると思うんですよね。なのに、なぜダンスを踊りながら歌うのではなく、絵を描きながら歌うっていう表現方法にしたんですか?

「デビューが決まった時に、どういう形でデビューをしようかっていう話をずっとしていたんですけど、男が歌いながらダンスを踊るっていうのは、似たようなアーティストの方が沢山いらっしゃるじゃないですか。そういう方たちとの差別化をはかりたいっていうのが、ひとつあって。“誰かっぽいよね”っていうニュアンスの表記の仕方ではなく、誰もやったことのないようなことをして、そこで認知度を得たいとか知ってもらいたいっていう気持ちがあったんですよ。じゃあ自分に何が出来るんだろうってなった時に、もともと美術を勉強してたから絵を描こうって思ったんです。事務所に所属してすぐの時にデモ音源を作ったんですけど、その時に出来た1曲からインスパイアーされるものがすごく多くて、だったら1枚の紙に絵でも描いてみようかなっていう落書き程度で絵を描いたんですよ。それが「パズル」っていう曲で。その絵をスタッフの人に見せたら、“曲のイメージに合った絵を描けるなら、それをステージ上で一緒に表現できたらおもしろいんじゃない?”って言われたんですよ。そこから始まって、今のスタイルになったんです。ライヴではイントロや間奏、アウトロを少し長くしたりしてその間にイメージした絵を描いて、曲が終わる時には絵も一緒に完成しているっていうパフォーマンスを思いついたんですよね。“ダンスと歌”っていう在り来りなものではなくて、もっと違う部分からアプローチしていこうっていうところがスタートで、ダンスをチョイスしなかったひとつの理由かもしれないですね」

―― 「ライター」のPVを見たんだけど、イントロのベルの音に合わせて描いていましたよね。

「そうですね」

―― 絵を描く時に、描く順番はあるの?

「一応決めてはいるんですけど、例えば慣れないステージの上だったり、ライヴで回数を重ねていない楽曲だとどうしてもずれちゃったりとかするんですよ。音を聴きながら絵を描かないといけないから、すごい気を張ってるんです(笑)。でも良い作品を残したいから、常に頭の中は回転してます。慣れないころは、ずれる時もあるしイントロで描くものを違う時に描いちゃったりっていうこともありましたよ。前にあったのが、画材の配置がいつもと違う場所にあって、歌を歌う時は歌に集中しちゃうから、1番が終わってマイクを置いていざ描くぞってなった時に、頭を切り替えて絵に集中するじゃないですか。で、手を伸ばした時に、いつもと違う配置に置いてあって。僕がずらしちゃったりするんですけど。そういうこともあるから、画材の位置とかキャンバスの高さとか全部計算し尽くして、やっとステージに立てる。すごい大変だけど、逆にそれがしっかりハマった時、お客様はただ歌を聞くだけじゃなく目でも楽しめるから、2~3倍のイメージを持ってもらえるし、僕が伝えたいことも2~3倍になって届けられるから、そういう瞬間があると嬉しいし頑張って良かったなって思えるんです」

―― ブログに書いてあったんですけど、『STAND UP!』(1st. Single)のカップリングの「涙の中に君がいる」って実体験なんですか?

「はい、実体験です」

―― 歌詞は実体験で書くことが多い?

「そうですね」

―― 洸平さんのバラードって切ない歌詞ですよね。

「はい。女々しいんです(笑)」

―― メロディも切ないしね。

「そうなんですよ(笑)。落ち込んだり悲しかったりすると、吐き出したいっていう衝動に駆られるんです。辛いんで。辛い時のことって、意外とそれが和らいだ時に、“その辛さがあったから今があるんだな”って思えるんですよ。その時の辛さが今の支えになるってことがあるじゃないですか。そういうことを無意識に考えて、逆に辛い時こそ曲を書こうって思うようになったんですよね。例えば、切ない恋愛をしてたりとか誰かと別れたりとか、自分の中で悲しいことがあった時ほど書きたくなるんですよ。残しておきたいっていう気持ちもあるし。「涙の中に君がいる」はまさにそうなんですけど、“(曲を)書く”とか“歌う”っていうのが自分の気持ちの消化に繋がっているんですよね。曲を書いてレコーディングしてっていう作業が終わる頃には、自分の中ですごいスッキリしてるんですよ。曲が出来たスッキリ感とは別で、曲を書いていた頃の気持ちが少し和らぐし、書いて良かったなって思える。自己中心的って言ったら自己中心的なんですけどね」

―― うんうん。でも、悲しい時に書いた方が感情がもろに出るから、ストレートに伝わると思うんですよ。

「そうなんですよね! 僕はそれが強いみたいなんです。「ライター」の時も、切なかったり苦しかったりっていうのを書くことによって消化してる部分はありましたね。だからこういう曲が多いのかもしれない。逆に「STAND UP!」とかポップな曲は、完成した時に別の満足感というか、“早く歌いたい”“早くみんなに届けたい”っていう思いがあるんですよ。そういう瞬間があるから、きっとやめられないんでしょうね」

―― そうだね。それは絶対にあると思いますよ。「涙の中に君がいる」の歌詞の中に「66億人の中から~」っていう箇所があるけど、これは?

「(世界の)全人口のことです。響き的には60億人なんだけど、実際に調べたら66億人だったんですよ。そこは無駄にリアルを追求したんです。曲を書いた時点では66億人だったので、今は違うかもしれないんですけど」

―― なるほど。6月にリリースした「おはよう おやすみ」はBSフジで放送されている『Beポンキッキ』の挿入歌ですよね。子供の頃、「ポンキッキ」は見てました?

「見てました!」

―― 子供の頃に見ていた番組に、自分が出演して自分の曲が流れるっていうのはどんな気持ちでした?

「このお話を頂いた時には、ガチャピンやムックと一緒にお仕事出来たりするのかな……っていう不思議な気持ちだったんですよね。でも、みなさんラフというか。ポンキッキの現場ってみんな笑顔だし、ガチャピンとムックがいるだけで、何て平和なんだろうって思ったんですよ(笑)。だから、小さい頃から見てた番組だけど、現場に入って“うわぁ~!”とか“生のガチャピンとムックだ~”ってあんまり思わなかった」

―― それはきっと、仕事だってわきまえているからなんでしょうね。

「そうだと思います」

―― 今年の6月には、初めてブロードウェイ・ミュージカル『GLORY DAYS』に出演されましたね。稽古とか全部合わせると、期間はどれくらいだった?

「2ヶ月半くらいですね」

―― その期間、けっこう濃かったんじゃない?

「いや~濃かったですよ! すごく濃かったし、本当に色んな経験をさせてもらった。自分の人生を左右するくらい。今後の自分っていうのを考え直すきっかけになるくらい、自分にとって大きな作品でしたね」

―― うんうん。ミュージカルをやったことで、自分が変わったなって思うことはある?

「まず一番変わったなって思うのは、人とのコミュニケーションの仕方。お芝居をやる前は、例えばお仕事で会う方だったりとか自分がやってる仕事に対して、どこか壁を作ってしまったりとか一歩引いてしまうくせがあったんですけど、お芝居をやり始めてから、どんどんそれがオープンになってきたんですよ。自分の思ってる気持ちをしっかり素直に相手に伝えるっていうことが出来るようになったっていうのが、自分の中で一番変わったことだと思います。インタビューとかでも、自分のことを話すのが苦手というか……。話したいことは沢山あるのに、言葉になって出てこなかったりするんですよ。でも、“人と会話をする”っていうことを、お芝居のおかげで学んだんです。だから初めて会う方への自分の接し方、しゃべり方だったりコミュニケーションの仕方はすっごく勉強になりました」

―― 初めて会う人とのコミュニケーションって難しいよね。なかなか出来ないことだと思うし。

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