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ネガティブに捉えないでポジティブに捉えれば、人間はこうやっていつでも生まれ変われることができるんだよって、みんなに伝えたい。(門田)

[2009/12/10]

2009年5月、Good Dog Happy Men(グッドドッグハッピーメン 以下:Good)はVo.&Gt.の門田匡陽とDr.の内田武瑠の2人になった。その2人の新しいスタートを飾るのは、8月5日にリリースするセカンドシングル『Born Again』。夏にピッタリな疾走感溢れる爽やかなナンバーで、Goodの新しいスタートを飾るに素晴らしい曲だ。この曲について、彼らにインタビューをした。


―― 「Born Again」は疾走感があり爽やかなナンバーで夏にピッタリな曲だなと思うのですが、それを狙って作ったんですか?

門田「そうですね。夏に外でライヴをするのに、Goodってそれに適した曲がなかったんですよ。外でライヴをやる時に、こういう早くて疾走感がある曲をやりたいなっていうのは思っていました」

―― イントロのフレーズがインパクトありますよね。これも狙った?

門田「狙ってはいないんです。結果的にインパクトがあると言われるイントロになったんだけれども、“じゃあ、インパクトのあるイントロを作ってやろうぜ!”っていうような気持ちはあんまりなくて。……なんなんでしょうかね(笑)」

―― あははは。曲の中で、イントロが一番爽やかさを出している気がしたんですよ。風が通る感じ。

門田「わかります。気持ち良いですよね。上に昇っていく感じなんですよ、俺は」

―― うんうん。なんかね、マーチっぽい!

門田「行進曲みたいな」

―― そうそう!

門田「そういう曲、好きですよ。聴きます」

―― 「Born Again」は直訳すると、“生まれ変わった”という意味ですが……。

門田「後から知ったんだけど、“Born Again”って宗教的な言葉なんですよね。“再び生まれる”って、おかしい言葉だなと思ってはいたんだけど、よく考えたら“生まれ変わり”の語源自体は、キリスト教的な言葉だったんですよ。“生まれ変わり”っていう概念は、そんなに日本にはないんですよね。“Born Again”って簡単に生まれ変わるっていう訳仕方になるんだけれども、その概念は西洋っぽいというか。単純に生まれ変わると言っても、俺はすごく軽い気持ちで“Born Again”っていうタイトルをつけたんだけど、いつでも生まれ変わることができるって思ってたんですよ、気の持ちようで。Goodが4人から2人になったっていうのも、言ってしまえば生まれ変わったようなもんだし。でもそれって、“生まれ変わるぞ!”っていうんじゃなくて、“あ、生まれ変われるんだな”って思ったの。「陽だまりを越えて」をレコーディングした後に「Born Again」を作ったんだけど、“ここで生まれ変わらなきゃ!”っていうテンションよりも、“生まれ変われるんだな。こうやって、何度も生まれ変われるんだな”っていうのを再確認したというか。だからネガティブに捉えないでポジティブに捉えれば、人間はこうやっていつでも生まれ変われることができるんだよって、みんなに伝えたい。結構、4人から2人になったことで、不安になったり落ち込んだりしているんじゃないかなって思われたりしていると思うんですけど、そんなことはないんですよ(笑)」

―― 私自身も、2人になった時はどうなるのかなって思いました。「陽だまりを越えて」をリリースした後にすぐ「Born Again」をリリースするっていうのは、ファンも安心しますよね。

門田「そうだね、それが第一目的だった。4人でのGoodが終わってからすぐに新しい体制のGoodを見せること・聴かせることっていうのが出来て良かったですよ」

―― 内田さんは、「Born Again」を初めて聴いた時、どう思いました?

内田「この曲は門田が持ってきた時点で、みんなで聴きながら練り上げていったんです。あんまりそういう作業をしたことがなかったんですよ、今まで。たいていは、門田が持ってきたものを聴きやすいように変えたりとか、他の人になんて言われようと自分らのやりたいようにやってきたんですけど。この曲はみんなに聴かせて、こういう部分が足りないとかこういう感じがほしいとかっていうのを、「Born Again」だけじゃなくて、「この生温くうっとおしい心を」も他の人の意見を聞いて練り上げたんですよ。だから、俺ら的には新しい作り方だったんですよね。で、さっき話しにあった(「Born Again」の)イントロの部分がテーマだと思ってて。テーマがあるから、あとはもう突き抜けるサビがあれば完結するなと。すごい良い曲だなって思っています。良い武器を持っている。だから、突き抜ける感じも爽快感も、変な言い方をすれば、わかりやすい曲でちょうど良かった。夏だからフェスもあるし、外でやったら気持ち良いだろうなって」

―― シングルに収録されている3曲をずっとリピートして聴いていたんですけど、3曲とも違う曲調だからなのか、全然飽きなかった。何時間でも聴いていたいって思う1枚ですね。

門田「本当に。ありがとうございます」

内田「俺らって基本、あんまり意識をしていなくても何かしら曲に繋がりがあって。根底に同じものが流れているんだと思うんですけど。だから、また次の曲が聴きたくなる感覚っていうのはすごいわかるし、そう思ってくれるのはすごい嬉しいです」

―― この3曲は、シングルを作るって決まってから作り始めたんですか?

門田「そもそも、『陽だまりを越えて』の録音が終わって、4人での最後のライヴがあって、それから3曲を作り始めたの。最後のライヴが終わってからじゃないと想像がつかなくて。2人になるっていうことが、具体的にどういうことなのか。そのライヴが終わって“生まれ変わったんだな”って思って、「Born Again」を作ったんですよ。だから、その時の自分の状況とすごくリンクしていて。そういった意味では、2人になってから生まれた3曲なんですよ」

―― 曲が(何かを)抜けた感じがしたのは、そういうことだったんですね。

門田「そうですね。バラバラの曲調なんだけど作ったテンションがまったく一緒で、たぶん3日間くらいで3曲の原型が出来たんだよね。あんまり詳しくは覚えていないんだけど、ゴールデン・ウィークの時に、まだ曲が出来ないなって感じだったの。で、ゴールデン・ウィーク明けくらいに3曲を並べて、この3曲でいきたいんだっていう話をした覚えがあるから、作ってレコーディングするまで1ヶ月もなくて。その時間の無さも、抜けるテンションに拍車がかかったんじゃないかな」

内田「時間がタイトだった! だから門田は大変だろうなって思いましたね。俺は曲がきたら叩くだけなんで。でも彼は作らなきゃいけないから、すごい大変だろうなって思う」

―― 曲はパソコンを使って作るんですか?

門田「パソコンは使ったことない」

―― 生の楽器を使って?

門田「そうそう。テクノロジーは何も持っていないんですよ。プロトゥールスで編集をしたりするのはすごい楽なんだろうけど、それを覚えるまでに100時間くらいかかるだろうから、その間に曲を作った方が早いと思っちゃうんですよ(一同笑)。いつかはね、そういう日がくるのかもしれないんですけど、今はまだいいかな」

―― 今無いなら、この先も使うことは無さそうですね(笑)。

門田「そうですね。やらなそうですよね(笑)」

内田「まぁ、(門田の)考え方的にやらないですよね。作った方が早いっていうタイプだから」

―― 家にパソコンはあるんですか?

門田「ありますよ。あるけど……それで音楽をやろうとは、あんまり思わないかな」

―― なるほど。機械では、音の雰囲気だったり味は出ませんからね。

門田「そうそう。そういうのを使うと、音楽が愛されて生まれてこない気がするんだよね。俺はね、そういった意味ではGoodの音楽って、何かしらみんなで苦労して作った。いつもみんなで“あーでもない、こーでもない”って言いながら作っている。だから、Goodの音楽は幸せだなって思う。誰も曲を作る上でパソコンを使ってないし、音楽をデジタル化してない。そういうやり方が今の時代、価値があると思う」

内田「エコですよ、エコ!(一同笑)」

―― あははは。そういう面では生の音で渡された方が、内田さんもアレンジしやすいんじゃないですか?

内田「音を簡単に録れるものがあるんですよ。前にそれで門田が曲を作ってきた時があって。その中にドラムのパターンがあって、こういうイメージっていうのを入れてきてくれたんですけど。逆にそういうのがあると、その感じでやった方が良いのかなって思ってそのままになっちゃって。だから、生の方が自分も作りやすいし入りやすい。まぁ、機械で作ってくることを想像していないんで、作ってきたらそれはそれでおもしろいけどね。“ずいぶん駆使したね~”みたいな(笑)。はっきり言って、(曲を)聴く時点で出来上がってたら結果があるわけで、自分にとってその間の過程がないから、それは、階段を跳ばしていってるような気がするんですよね。もともと、(門田が)自分一人でそこまで完結させようとしないで作ってくるんで。隙間を作ってるっていうのもあるんで、俺は考えやすいんですよ。別に、駆使して持ってきても良いですけどね(一同笑)」

門田「本当はデモも作らない方が良いんですよ。デモも無い方が他のメンバーが考えやすいんですよ、絶対。その辺はいつも自分の中で折り合いをつける。どっかしらで、自分のやりたいこと・頭の中で鳴ってる音を優先するのか、それとも4人でやって、それが自分の想像を超えるものを期待するのかっていうのはすごく考えるし。やっぱり、一番バンドをやってて楽しいって思うのは、自分が思っていたことをふまえつつそれを越えてくことだから。自分の思っていたこととまったく違うことをやるのも楽しいとは思うんだけど、それも本来の形を持って更にもっとアップデイトされるのが一番幸せなことなんだよね、自分にとって。それをやりやすい環境・魔法が生まれやすい環境を自分たちで作っていく努力をしていかないといけないなって常々思ってますね」

―― それがないと、“バンド”の意味が無くなっちゃいますよね。

門田「そうそう。本当はギターリフから作っていくのが、一番良いんだと思います」

―― 門田さんは、ヴォーカルとギターだけではなく、ベースやキーボードも弾いていますよね。

門田「はい」

―― なんでそんなに色んな楽器が弾けるんですか?

門田「いやいや、これって出来るんじゃなくて何も出来ないんだよ。何も出来ないから色々やってるだけ。たぶん俺は、ギターも満足に出来てない。常々自分はまだ何も出来ていないなって思いますね。音楽をずっと続けていけば、そのうち何かしら出来るようになると思ってこういうことをやってるんだけど(笑)。だけど、自分が出来てるなって思っていないですよ。ギターも歌も」

―― じゃあ、曲を作っていて息詰まることはあります?

門田「しょっちゅうありますね。息詰まることがあっても、悩まないようにしている」

―― そういう時は、どういうリフレッシュの仕方をしているんですか?

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